前回のマシーンか?にも通ずる所がありますが、先日カナダで出会った友人(日本人@帰国済み)の元を訪れて、面白い話を聞き、大いに共感したので書いてみます。
彼女が日本に帰ってきてから間もなく、電車の車内、自分が座った隣にかわいい靴を履いた若い女の子が座っていたそうです。友人は何の気なしに「可愛い靴ですねー」と発言。 この先は想像に易しく、「えっ?(何この人、いきなり喋りかけてきたんだけどキモいんだけど)ぁ、はぃ・・・。」的な反応で、迂闊に発言してしまった友人は大いにその発言を後悔したのでありました。
その後どうなったかも想像に易しく、お互い居心地の悪い空気を共有し、目的の駅に早く着かないかと祈ったのでした。
確かに日本では知らない人がいきなり喋りかけてきて、しかも褒められたりしたら、「何かの勧誘?」と疑ってしまう気持ちは分かります。しかも日本には素直に褒める・褒められる事が極端に少ない。いわば慣れてない。しかし私は友人がウッカリ「可愛い靴ですね」と言ってしまった気持ちも痛いほど分かるのです。
カナダ(おそらくアメリカでも)では、こんな会話は良くある。しかも「可愛い靴ですね」の発言にはそれ以上も以下ない。ただそう思ったから言っただけ。言われた方も笑顔で「ありがとう」と返す。純粋に靴を褒められた事に対する返事です。その先の会話に発展させる気がないならそこで終わっても良し、どちらかがまだ会話を続けたかったら続けようとしても良し。何かを言って、ちゃんと返事が返ってくる。会話が完結するんです。
日本では上記の通り、喋りかけられた事自体に違和感を憶えるので完結しにくい。「その靴可愛い」と言いたいだけなのに、それを言ってしまうと変な人になってしまう可能性があるのであえて言わない。それが日本人。なんだかなぁ。 |